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2021.09.16

コスギーズ!(川崎フロンターレ 島貫篤さん)

取材記事

コスギーズ!とは…

利便性や新しさだけでなく、豊かな自然、古きよき文化・街並みもある武蔵小杉は

「変わりゆく楽しさと、変わらない温かさ」が共存する素晴らしい街です。

そんな武蔵小杉の街の魅力をお届けするべく、この企画では街づくりに携わり、

活躍している人をご紹介していきます!

 

第1回目となる今回は、武蔵小杉駅前に2020年春にオープンした

川崎フロンターレのオフィシャルカフェ「FRO CAFE(フロカフェ)」に注目。

立ち上げから担当している島貫篤(しまぬきあつし)さんに伺いました。

 

「FRO CAFEで、地元・川崎の良さを知る機会に」

 

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学生時代から川崎フロンターレでアルバイトとして勤めた経験があり、

舞浜にあるテーマパーク系のホテルに就職後、2014年に「自分の考えで挑戦できる環境に

身をおきたい」と川崎フロンターレに入社。これまで、サポーターがホーム戦をより楽しめるよう、

競技場内外でたくさんの企画を仕掛けてきた。FRO CAFEの企画が立ち上がった2年前から

オープンに向けて奔走してきた中心人物。

 

「カッコイイ+風呂=NEW YOKU」

巧みな言葉遊びで、クスリと笑ってほしい

 

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「カッコイイカフェは他にたくさんある。フロンターレにしかできないカフェは何か?という考えから出発しました」と話すのは、川崎フロンターレでタウンコミュニケーション部に所属する島貫篤さん(33)。辿り着いたのは、川崎フロンターレと縁が深い言葉「風呂」をテーマにすれば、唯一無二のものができるのでは、という予感めいた答えでした。

 

言葉遊び(ダジャレともいう)が大好きな川崎フロンターレにとって、「風呂」は縁の深い言葉です。2010年、市内にある銭湯のPRを兼ねた「いっしょにおフロんた~れ」というキャンペーン開催をきっかけに川崎浴場組合連合会とも繋がり、2017年の初優勝が決まった試合では、別会場にあったシャーレ(優勝銀皿)の代わりに、風呂桶を掲げたことも話題になりました。 

 

そんな「風呂」をコンセプトにしたカッコイイカフェができるのか……。島貫さんは次のように考えました。「カッコイイ +カフェ+ 風呂=?」と。「そこで閃いたのが“NEW YORK”でした。カッコイイといえばNEW YORK……そう、NEW YOKU(入浴)です!」と大真面目な顔で話す島貫さん。

 

店内には、そんな「NEW YORK」と「入浴」を意識した、オシャレでくすりと笑える演出が盛りだくさんです。

 

川崎浴場組合連合会からの寄付で、ユニフォームなどを試着するフィッティングルームには昔懐かしい型の体重計が隠れています。昔ながらのマッサージチェアやドライヤー、壁には首振り扇風機が取り付けられており、昭和の銭湯を感じさせる内装に思わず笑みがこぼれます。「浴場組合さんとは、10年くらい前からお付き合いさせていただいています。今回のカフェの事を話したら、『これ、持って行きなよ』って言っていただいて」と島貫さん。このほかにも、店内の照明には風呂桶をモチーフにしたシャンデリアなど、独特の雰囲気を演出しています。

 

コロナ禍で余ったイチゴを「救出」

困ったときこそ助け合い

FRO CAFEはコロナ禍のオープンとなり、思うように大々的なイベントや周知ができていないのが現状ですが、長い年月で培われたスポンサーとの絆があったからこそ、実現したこともあります。

 

今年2月、宮前区のイチゴ農家「小泉農園」の小泉博司(こいずみひろし)さんから「新型コロナの影響でいちご狩りや摘み取り販売が行えず、余っている」という相談を受けました。FRO CAFEでは早速、地元農家のピンチをチャンスに変えようと、小泉農園から総量およそ150キロのイチゴを仕入れ、コラボメニューを開発。大きな完熟イチゴをふんだんに使ったパンケーキやパフェ、イチゴミルクなど、見た目も可愛らしく仕上げて販売しました。

 

このほかにも、同時期に相談があった陸前高田のオリジナルブランド米「たかたのゆめ」もコラボメニュー「モーニングむすび」として店内で販売。川崎区にある「東海道BEER川崎宿工場」と共同開発しオリジナルクラフトビール「FRO AGARI YELL(風呂あがりエール)」をカフェ限定で販売するなど、地元企業と連携して川崎フロンターレオリジナル商品を数多く開発しています。

 

島貫さんは「地元の名産品やスポンサー企業を知ってもらいたいというのはもちろん、地元の皆さんと一緒に地域を盛り上げているんだなということを、カフェを通して知ってもらえたら」と話しています。

 

サポーターではない人にも

楽しめる居心地よい空間を

今後の課題は、サポーターではない地元の人にも、もっと気軽に利用してもらうことだと考えている島貫さん。「バスを待つ間とか、近くで知り合いに会ってお茶をする感覚で、皆さんの憩いの場として使ってもらいたい」と話しています。

 

店内はグッズショップも兼ねていますが、カフェスペースを広く設置。カウンター席には電源も完備し、ビジネスマンにも役立つ場所に。「居心地の良い空間」にこだわり、あえて座りやすいイスを選んであります。昨今の飲食店などでは回転率をあげるために居心地を重視しない場合もありますが、FRO CAFEでは「いつまでもくつろいでもらいたい」という川崎フロンターレの心意気が感じられます。 

 

「大切にしたいのは、フロンターレの事を知らない人の目線。サッカーやFRO CAFEを通じて、川崎の良さを知ってもらえる場になれれば嬉しい」

 

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取材中、島貫さんから何度も出てきた言葉は「地域と一緒に」でした。そこには、「(川崎やスポンサー企業など)関わってくれる人の良さを、多くの人に知ってもらうことが、我々の役割」というはっきりとした意志を感じます。ダジャレの効いた商品名や、見た目が楽しい盛り付けの料理など、楽しくなる演出の細部に宿る“おもてなしの心”に、ぜひ触れてみてください。FRO CAFEはいつでもあなたを迎えてくれます。