この街大スキ武蔵小杉

コスギーズ

武蔵小杉で活躍する人を紹介します!

2026.06.02

マウンテンバイクプロライダー 平野達也さん

コスギーズ!とは…
利便性や新しさだけでなく、豊かな自然、古きよき文化・街並みもある武蔵小杉は「変わりゆく楽しさと、変わらない温かさ」が共存する素晴らしい街です。そんな武蔵小杉の街の魅力をお届けするべく、この企画では街づくりに携わり、活躍している人をご紹介していきます!

 

マウンテンバイクプロライダー 平野達也さん

 

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マウンテンバイクには、山岳地帯や林道のコースで順位を競うクロスカントリーや、規定時間内に一定のコースの周回数を競うエンデュランスなど、さまざまな競技種目があります。中でも、最も危険でスリリングとされるのが未舗装の山の斜面を一気に駆け下りるタイムアタック形式のダウンヒルです。

「自転車界のF1」とも称されるこの競技の世界に身を置くのが、生まれも育ちも武蔵小杉という平野達也さんです。

今回は、「2023 エンデューロナショナルシリーズ  SMP大会 aクラス優勝」「2021 エンデューロナショナルシリーズ  富士見高原大会(age 10) 1位」など、マウンテンバイクプロライダーとして、数々の成績を残しながら、地域活動の輪を広げている平野さんに話を伺いました。

 

父親の影響でマウンテンバイクの世界へ

 

よく利用しているという練習場で、出迎えてくれた平野さん。競技の持つ激しさとは対照的な、穏やかな雰囲気と笑顔が印象的です。

 

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出会ってすぐに「是非、マウンテンバイクの魅力を知ってほしい。」と、練習場で案内してくれたのは、ジャンプ台の前 「そこで見ていてください」と颯爽と走り去ったかと思うと、ペダルを踏み込み一気に加速。ダイナミックで華麗なジャンプを披露してくれました。

「実は、このジャンプ台はできたばかりで初めて跳んでみたんですよ。」とさらりと話して、また周囲を驚かせます。

 

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マウンテンバイクが趣味だという父親の影響で、幼少期からマウンテンバイクに触れられる環境にあったという平野さん。

「父は趣味でしたけど、本当にかっこよくて、自分もやりたいと思って始めました。振り返ると、保育園くらいの頃から家にあった自転車に乗っていました。ただ競技は危険なので、当時は中学生以上じゃないとレースに出られなかったんです。だから中学生になってから本格的に競技を始めました。」

 

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平野さんは現在22歳。高校卒業後は、社会人として働きながらマウンテンバイクのプロライダーとして、競技を続けています。

マウンテンバイクの大会は、4月から11月のシーズン中に、月に1度ほどのペースで開催されているそうです。

「でも、地方で開かれることも多いので、なかなか行くのも大変で。今は出場できるのは年に4回ほどですね。」

仕事をしながら続けるほどのマウンテンバイクの魅力を聞くと

「山の中を走る爽快感ですね。走っていると、普段味わえない感覚があって、ジャンプをするのも気持ちがいいんです。」と、笑顔。

 

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山道を一気に下るダウンヒル競技

 

さまざまな競技がある中で、ダウンヒルを選んだのは、父親の影響が大きいといいます。

「父も若い頃にダウンヒルをやっていたんです。だから、自然にダウンヒルを選びました。」

レースは、多くの場合、夏場のスキー場の林道を使って行われるといいます。コースを想像するだけでも、怖くなってくるほど。レースの際に意識していることを聞くと、こう話します。

「バランス感覚がすごく必要です。雨でもレースは開催されるので、コンディションが変わると滑りやすくなります。また、ほとんどは慣れないコースなので、例えばジャンプをするか、迂回して安全な道を行くかなど、走るラインをその都度考えなきゃいけないのが難しいところですね。重心や体幹が少しでも崩れると転んでしまいます。」

 

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さらに、大会では、レース前の練習時間が驚くほど短いのだそう。

「通常の登山道などとは違い、普段は閉鎖していて、レース開催の前日と当日だけコースに入れるようになるという山も多いんです。だから、1日でそのコースを把握して、合わせるしかないんです。」

印象に残っているのは、特にハードだったという岐阜の大会のコース。

「レベルがすごく高くて、最初は全く走り切れなかったんです。13メートルのジャンプがあって、それも簡単には跳べなくて。レースにならないと思ったけど、前日の練習で必死に調整して、やっと走れるようになりました。」とその苦労を振り返ります。

 

地元・等々力緑地が練習スポットに

 

レースに臨むためには、日々のトレーニングが欠かせません。そこで、よく訪れるのが等々力緑地なのだとか。

「普段は仕事が終わって、帰ってから家で筋トレをするくらいしかできなくて。時間がある時には、等々力緑地へ行って自転車に乗ることもありますね。家のすぐ近くが等々力緑地なので、すごくいい練習場所になっています。」

 

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等々力緑地は、平野さんにとって武蔵小杉の大きな魅力の一つでもあります。
「武蔵小杉に住み続けているのは、等々力緑地が近いというのが大きいですね。川崎とどろきパークは広々としていて、池も森もあって自然を感じられます。多摩川もすぐ近くなので、河川敷をぶらぶら散歩することもありますし、練習をすることもあります。何より自然が好きなので、そういう場所が身近にあるのがとても落ち着きます。」

一方で、自転車で10分も漕げば武蔵小杉駅に行くことができ、電車でのアクセスもしやすい。
そんな都会の便利さもしっかり備わっているバランスの良さが、武蔵小杉の暮らし心地の良さにつながっていると話します。

最近のお気に入りスポットは井田伊勢台公園。

「高台で景色がすごくきれいなんです。夜は夜景がきれいですし、朝早く起きてコーヒーを飲んでリラックスするのが好きです。」

 

ラジオをきっかけに地域活動へ

 

そんな地元愛あふれる平野さんですが、地域に目を向けるようになったのは、半年ほど前のことだったと言います。

海外遠征に出て、帰国後しばらく不調が続いていた平野さん。そんな時に、いつも聴いているかわさきFMに、元住吉にある「和式整体&整心 響氣(ひびき)」の院長・新村慶太さんが出演していました。

「不調を抱えていたタイミングだったので、ラジオを聞いて、すぐに整体に行ってみようと思ったんです。」

そこで新村さんと意気投合。
「マウンテンバイクについて話したら、すごく興味を持ってもらって、話がすごく盛り上がりました。そして、ラジオに出てほしいと言われたんです。」

それが、地域に関わる大きな一歩となりました。出演したのは、新村さんがパーソナリティーを務める、かわさきFMの人気番組『ぐるっ人川崎』でした。

「ラジオ番組内で、地元・小杉の話やマウンテンバイクの話をしているうちに、川崎にマウンテンバイクを広めたいという気持ちがふと芽生えたんです。」

 

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それまでは地域活動について考えたこともなかったという平野さんですが、そうと決めたらすぐに行動に移しました。

 

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「まずは自分のことを知ってもらうところから始めようと、地域の交流会に参加することにしました。さまざまな職業の方が集まっていますが、マウンテンバイクをしていると伝えると、みなさんに興味を持ってもらえるのが嬉しいですね。先日も、水泳をしていたという方に体の使い方を教わりました。普段会わない企業の方や、自分で会社をされている方、地域活動を積極的にしている方…いろんな立場の人と話すのが刺激になります。」

 

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その後も、積極的にラジオ番組へ出演するなど、地道に地域と人と関わるなかで徐々に輪が広がってきているそうです。

その根幹にあるのは、やはり地域への想いと、マウンテンバイクへの想い。
世界的にはメジャースポーツであるマウンテンバイクですが、日本国内での競技人口は全体の0.1%未満(MTB活用社会推進連絡協議会推計)に留まっています。

「地域の人で、マウンテンバイクをやっているという人にはまだ出会ったことがありません。まずは多くの人に、この自然の中を走る気持ちよさを感じてもらいたいですね。」

 

夢は市内にマウンテンバイクの練習コースをつくること

 

魅力を伝える地域活動として、平野さんにはさまざまな構想があります。
まず少しずつ始めているのが、川崎市内の景色と自転車の魅力を伝える動画制作。
自身のSNSでもすでに投稿していますが、今後も市内のさまざまな場所に赴き、動画制作を続けていきたいと意欲を見せています。

 

また、平野さんだからこそできる地域貢献の方法も模索しています。

「例えば、2026年4月1日から改正道路交通法が施行されました。それに合わせて、子どもたちに安全な自転車の乗り方を伝えることは、プロライダーとして貢献できることではないかと思うんです。日頃から自転車に乗っているからこそ、伝えられる安全対策というのはたくさんあります。」

ほかにも、マウンテンバイクをパフォーマンスショーとして地域イベントを盛り上げられないか、とも考えているのだとか。

 

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さらに、平野さんには大きな夢があります。
「マウンテンバイクで走ることができる練習コースを、川崎市内に作りたいんです。自転車だけでなく、スケボーもインラインスケートも走れるタイプのコースにしたい。川崎ではブレイキンやBMXなどのストリート系スポーツは、とても人気がありますよね。一緒になって盛り上げていきたいです。」

武蔵小杉の風を味方に、平野さんは今日もペダルを踏み出します。
新しさと自然の魅力が息づくこの街で育った若きライダーの挑戦は、これからも確かな軌跡を描きながら、街の未来を力強く切り開いていくことでしょう。

 

●撮影協力

トレイルアドベンチャー・よこはま

トレイルアドベンチャーは、マウンテンバイクで森の中を駆け抜けるアクティビティ体験施設です。マウンテンバイクのレンタルが可能で、手ぶらで気軽に楽しめます。よこはま動物園ズーラシアに隣接しており、アクセス良好。初めてマウンテンバイクに乗る方でも、30分間のレッスン付きプランを選ぶことができるので安心です。お子様だけの利用も可能で、家族のお出かけにぴったりの施設です。(運営:株式会社フォレストアドベンチャー)

 

所在地:神奈川県横浜市旭区上白根町1425-4(よこはま動物園ズーラシア隣接)

電話番号:070-4170-7354

定休日:不定休

 

HP:https://trailadventure.jp/

 

 

ライター / 松井みほ子

 

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